山田 和(やまだ かず)

愛知県出身の人気陶芸家。
越前の土による志野を中心に、赫釉織部、青織部、黄瀬戸、瀬戸黒などを手掛けている。
桃山の陶に倣いつつ、新しい感覚の陶芸を目指し、その中でも白い素地に真っ赤な「赫釉」
を掛け流す鮮烈な作品は山田和の独特の表現として高く評価されている。
祖父は重要無形文化財の3代・山田常山、父親は日展作家として活躍した山田健吉。
幼い頃から陶芸に親しみ将来を期待されたが、和は家業を継がず祖父や父親とは違う陶芸を目指し
大学を卒業すると越前に築いた窯で作陶を開始し、さらにドイツで窖窯ヤン・コルビッツ陶房を築きドイツで作陶を行った。
帰国後は個展を中心に作品を発表しており、アメリカのポップアートや八木一夫、鈴木治らが設立した
前衛陶芸集団・走泥社の活動に影響された作品も展開してきた。
加藤唐九郎が個展を見に来た事がきっかけで加藤唐九郎に師事し、越前の土で志野を中心に青織部、黄瀬戸、瀬戸黒などを制作するようになった。
1954 常滑市に生まれる
1976 大阪芸術大学卒業
越前に築窯(加藤唐九郎氏を師に作陶に専念する)
1976 越前に築窯
1978 サン・ギャラリー住恵個展
1980 丸栄スカイル個展、以後隔年開催
1983 南青山グリーン・ギャラリー個展
1988 ドイツにて穴窯制作(ヤン・コルヴィツ陶房)
記録映画「炎より生まる」制作に参加(マークスツェルナープロダクション)
1989 ドイツにて作品制作 初窯
1993 日本橋三越にて個展 以後隔年開催
1994 大阪高島屋にて個展
1995 赤坂グリーン・ギャラリーにて個展
1997 大阪高島屋にて個展
2000 大阪高島屋にて個展
2004 ぎゃらりい栗本「陶(10)のかたち」出品