神山清子(こうやま きよこ)

1936年 長崎佐世保出身
27歳で本格的に作陶を始め、信楽に半地上式穴窯・寸越窯を築窯。
現代日本陶芸展、朝日陶芸展など入選。

神山清子は2004年の映画 「火火」 ひびのモデルとなった女流陶芸家です。
信楽焼の女流陶芸家、神山清子(田中裕子)とその息子で白血病で夭折する賢一(窪塚俊介)の姿を描く、実話をもとにした映画。
まだ女性の陶芸家が認められていなかった頃から古代穴窯を使った信楽自然釉の復活を目指して陶芸に打ち込む
神山清子。そんな彼女を見捨てて、夫は愛人と家を出ていってしまう。収入の途絶えた清子は2人の子供をかかえ、
極貧の生活を強いられるが、陶芸への夢が彼女を支える。
賢一は母と同じ陶芸の道を目指して地元の高校へ進学する。度重なる失敗を繰り返しながらも、
見事な信楽焼を完成させた清子は、陶芸家として認められるようになるが、そんな幸福もつかの間、
賢一が病魔に倒れてしまう。清子は陶芸に注いでいた情熱を、今度は骨髄移植の実現に向け奔走するが…。
完治には骨髄移植が有力だが、身内や友人知人に白血球の型が一致する人間はおらず、まだ公的な骨髄バンクが
発足していない時代に広く骨髄ドナー登録者を募る運動を開始する。