刻字のぎゃらりー

———————私の刻字————————————————————————————————————

刻字とは木の板に文字を彫り彩色する芸術で、伝統的「書」の中に「刻字」というジャンルが登場したのは1963年の毎日書道展からです。ですから芸術として取り扱われるようになったのはまだ50年ほどしかありません。しかしながら「刻字」の起源は木の板に彫った看板であり、それは昔から存在するものです。神社仏閣の扁額、茶室の濡額、北大路魯山人が彫った京都の元祖柚味噌八百三の「柚味噌」の看板や神田藪蕎麦、日本橋の山本海苔店など老舗のお店には必ず看板が掲げられています。刻字に関しては「日本刻字協会」という団体があり、私は日本刻字協会理事の矢澤藤雄先生の下で10年ほどご指導を受けました。

刻字の道具と作品