日本には世界に例を見ない多くの種類の陶磁器が作られています。日本六古窯と呼ばれる信楽、備前、丹波、越前、瀬戸、常滑の窯や遠州七窯と呼ばれる小堀遠州の好みの茶器を作った遠江志戸呂(しどろ)、近江膳所(ぜぜ)、豊前上野(あがの)、筑前高取、山城朝日、摂津古曽部(こそべ)、大和赤膚(あかはだ)の七窯があり、それぞれ特徴のある陶磁器を焼いています。さらに日本全国を眺めると北は北海道から南は沖縄まで多くの窯が築かれさまざまな種類の陶磁器が焼かれています。今は廃窯となり途絶えている陶磁器もありますが、ここではそれらも含めてご紹介します。
(出典:佐藤泰徳 著『趣味のやきもの』金園社 発行)